レトロ銭湯を庁舎にリノベーション!?驚愕の150インチの大画面を備えたイベントスペースが完成

場所:大阪府泉佐野市文化財保護課庁舎(旧朝日湯)
インストーラー:中川 英久

私共はホームシアター導入提案をメインにお仕事をさせて頂いておりますが、実はそこにだけ拘って活動しているわけではありません。広義に言うと、「映像」と「音声」に関わる内容であればどんなことにでも挑戦させて頂いております。

その中で個人宅などのパーソナルなスペースではなく、講堂・会議室やサロン等のオープンなスペースへの導入提案も相当数に及びます。今回はそういった中でも異彩を放つ、大阪府は泉佐野市の「さの町場」の中の「銭湯」への導入に微力ながらお手伝いをさせて頂きました。

はじまりは設計事務所(らいおん建築事務所)様からのご相談、「さの町場」と呼ばれる古い街並みの中の今は使われていない「銭湯」だった施設、「朝日湯」様のリノベーションとも言えるプロジェクトの一環としての内容です。

2020年に日本遺産にも認定されたこの町は、海に近いことから江戸時代には「北前船」の寄港地として栄え、必然的に港町として発展していきます。その中で大正~昭和初期に数多く建てられ、愛されてきた施設の1つが「銭湯」でした。

この町のシンボルともいえる、「銭湯」を保存して新たな町づくりにつなげていく、その中の内容としてとてもやりがいのあるご相談でした。

計画内容は「男湯」スペースが泉佐野市文化保護課のオフィスとして、「女湯」スペースを皆様に触れて頂けるイベントスペースとして貸し出す計画で整備されました。

「映像」には150インチ相当という大画面で、こちらのスペースのどこにいても違和感なく映像をご覧頂けるようになっています。プロジェクターは、様々な使用シーンに考慮してPanasonic製の業務用機材、「PT-MZ780J」を採用しました。4K対応は当然のことながら、明るく広い環境でも問題なく使用できる輝度の確保、そして様々な使用状況でも煩わしくない静音設計等、こういった使用目的のためにあるような機材です。

そして「音声」は最もシンプルに、スピーカー部には2チャネル再生を基にJBL製の「Control 29AV-1」、音声再生の心臓部としてDENON製の「AVR-X2800H」にて対応しています。

様々な方が持ち寄る映像ソースにAVアンプにて対応し、広い空間でも音ヤセすることのない再生を可能とするスピーカーの採用でどこにいても十分な音質の確保が出来ました。尚、その際にJBLサウンド特有の中域の豊かさが、「銭湯」という特殊な構造環境と相まってとても趣深い響きになったのは内緒のお話です(笑)。

こうして仕上がったこちらのスペース、シンプルでは有りますがどういった方のどのような使い方でもご満足いただけるシステムになったかと思います。時には会議などの打合せスペースとして、時には皆様の憩いの場となるパブリックスペースとしてお使いいただけましたら私共としても本望でございます。

2023年7月末より稼働予定とのこと、一風変わったこちらのスペースにてお気に入りの映像をお楽しみ頂くのも一興かと思います。
お近くの方は勿論、ご旅行の際でも是非ご来館してみて下さいね。

<泉佐野市 さの町場>
大阪府泉佐野市文化財保護課
住所:〒598-0056 泉佐野市元町4-5 旧朝日湯内
電話番号:072-447-6766

<主な使用機材>
プロジェクター Panasonic  PT-MZ780J
AVアンプ DENON  AVR-X2800H
スピーカー JBL   Control 29AV-1
再生機器 SONY  UBP-X700

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