挑戦者(?)DOLBY PLⅡZ/Audyssey DSX VS 初代王者(?)ヤマハプレゼンス 最終ラウンド
前回、前々回とご覧いただきましてありがとうございます。
ついにファイナルラウンドです!
やっと挑戦者の入場です!!
2009年
満を持して
DOLBY社とAudyssey社からフロントハイ/フロントワイドの
DOLBY PLⅡzとDSXが発表になり、
サラウンドのフォーマットとして各社のAVアンプが搭載してきました。
YAMAHAプレゼンスへの新たな挑戦者です。
早速お店でお客様に効果を体験いただくために展示してみました。
前側に左右センターchプラス、上もしくは横に2ch
合計何と5chのスピーカーが前だけにある!
こんなにいっぱいスピーカーいるのかな...
正直最初は半信半疑。
聴いてみました。
これは… 凄い!!
まず音の高さと横の拡がりの表現が向上します。
50インチが100インチになったかの如く前方の音場が巨大化します。
スクリーンシアターと実に相性がいいです。
それと音の移動感が向上します。
サラウンドバックスピーカーを導入できない環境でも、それに近い音の包囲感があります。
(フロントに配置なのに不思議ですが、これについては後述)
何よりも驚いたのがこれほどの劇的な効果にも関わらず、
とにかく音が自然!!
ソフトの響きに合わせてくれているのでしょうか?
技術資料にサラウンドバック成分に含まれる逆相成分
(残響などの響き成分)
を抽出して再生と書いてあります。
これで響きの量を判断しているようです。
サラウンドバック成分なので、
前方向からの音でも包囲感も向上するのでしょう。
効果のON/OFFを聴かない限り、
フロントハイ/ワイドスピーカーから鳴っている感ではなく、
前の音場がすべて拡がる感じです。
ハイグレードのスピーカーが、
スピーカーユニットそのものから音が聞こえず、
実に自然に音の拡がりや包囲感を再現するように、
DOLBY PLⅡzやAudysseyDSXはスピーカーのグレードを1ランク、
いえ2ランクも上げてくれるようです。
映像を見なくてもその場の情景が浮かぶようでした。
ただしDOLBY PLⅡzやAudysseyDSXにも注意点もあります。
響きの量の調整は基本的には「低・中・高」の3段階のみです。
ただし元々音の響きの少ないソースは、
ロジックの関係で設定が「高」でも効果も少なめになる場合もあります。
この辺が自在に響きを調整できるDSPサラウンドとの違いでしょうか
ちなみにDOLBYのコンセプトは「何も足さず、何も引かない」という、
まるでウイスキーの宣伝に出そうな表現です。
どちらが良いかは永遠の戦いになりそうですが、
なんにしてもリスナーの方々は
より身近に高音質なシアターサウンドを楽しめる選択使が増えたわけですから、
この機会にぜひお店で体験いただき導入をご検討いただければと思います。
ホームシアター工房 加藤
より詳しくDOLBY ProrogicⅡZを知りたい方はこちら↓
http://www.dolby.co.jp/consumer/technology/dolby_pro_logic_iiz.html
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