防音工事がわかる36~書斎防音工事&リビングシアター③遮音測定の巻
マンションリフォームでの書斎防音工事&リビングシアターです。防音工事を施したお部屋は書斎兼仕事部屋。天井、床、壁面の6面全て防音工事を行い、開口部除く面で40~42dbの遮音性能をターゲットに工事を行いました。お部屋に入ると、ほんとシーンと言う音が聴こえる位、静かな部屋となりました。外の騒音がほとんど気になりません。お施主様にも気に入って頂きました。状況から遮音は十分とされていると思いますが、これは感覚での話なので大建工業さんに依頼をしてきちんと遮音測定(有償です)をして頂きました。測定ポイントは4か所。(A)間仕切壁隣の寝室、(B)二重サッシ外のバルコニー、(C)防音換気扇裏の洗面所、(D)防音ドア外の廊下となります。
部屋内に大音量(90db)のノイズ音を発生させ測定ポイントで漏れている音を計測。そのギャップが遮音性能となります。以下が結果です。
(A)寝室 54db
(B)バルコニー 39db*測定不能
(C)洗面所 46db
(D)廊下 44db
まず(A)は寝室部は間仕切壁の部分ですの一番無垢な工事の性能がでるところで、40~42db設定で結果が54dbなので十分な遮音性能が出ていると言えます。
(C)、(D)についても大建工業さんの性能参考値が37db、42db位なので十分と言えます。(B)については39dbとしておりますが、実は測定不能と言う状態でした。遮音性能とは発生音と漏れた音のギャップを言うのですが、元々のバルコニーでの暗騒音(外のざわざわ音)が51dbあり、測定音も51dbと変化なしで、遮音性能としては39db以上あるがそれ以上の測定は出来ませんでした。既成サッシとインナーサッシの性能、その空間の寸法、実際のサッシの開け閉めでの漏れ音の差からみると経験上、40~42db以上の性能は充分と出ていると思われます。また、書斎内の暗騒音を計測すると19db。「録音スタジオ」並の非常に静かなお部屋であると言えます。
お施主様にご説明をして全工程完了しました。
⇒測定ポイント(C)
洗面所、防音換気扇フード部
音を止めるには質量の高い材料を使用する必要がありますが、その組み方、使い方で大きく防音の性能は変わります。防音工事&リフォームのご相談はホームシアター工房まで
ホームシアター工房
田中 雅史
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